どこに依頼すべき?探偵、警察、弁護士それぞれの違いを解説!
2022年2月16日
探偵に調査を依頼する時に、はてさて何を依頼すればいいのか…。探偵ってそもそも何が出来るのか。と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
探偵と言えばドラマやアニメ・漫画やゲームのイメージから派手で強引な調査をしているイメージが先行しがちではないでしょうか。
そこまでではなくとも、尾行や張込みがまず思い当たるイメージですね。
という事で今回は探偵が実際に出来る事は何か?逆に出来ない事は何かを分かりやすく比較しながら説明したいと思います!!!
探偵と警察の業務内容の違い
調査というワードからまず思いつくのは警察ではないでしょうか?
という事で探偵と警察の業務内容の違いについて説明したいと思います。
民事問題
まずはじめに探偵が調査を行うことができる範囲は民事問題です。民事問題とは不倫トラブルや雇用トラブル、ご近所トラブルなどですね。
それに対して警察は民事問題ではなく殺人や犯罪などの刑事問題を扱います。
という事で業務範囲に違いがある事が分かります。
調査を行う時期
次にあげる違いは調査を行う時期。
探偵は事件が起こる前に調査を行うことができます。
それに対して警察は事件が起こらないと調査が行えません。
とりわけストーカーの被害や車上荒らしなどは加害者を特定出来る証拠がなければ警察は本格的に調査をする事はほぼありません。もちろん見回りの強化など心がけてはもらえると思いますが。
そのような時、探偵が役に立ちます。
加害者を特定することによって犯罪行為・迷惑行為の証拠を集める事が出来ます。
その証拠を持って警察に届出ることで、警察が調査にスムーズに移る助けになる事があります。
ネットワーク
探偵と警察の出来る事の違いの最後はネットワークです。
警察は他の地域の警察署と連携して密に連絡を取り情報を交換しているということは少ないようです。
探偵は、全国に独自のネットワークを持っている事が多く依頼を迅速に行える事が多いです。
このように、探偵と警察にはいくつか違いがあります。
どちらが正しくて、どちらが間違っていると言う事ではありません。
必要に応じて的確に依頼先を決めることが必要です。
弁護士と探偵との違い
さて次は弁護士と探偵との違いについて挙げていきます。
離婚というワードを考えた時に探偵!と思い浮かぶ人と弁護士!と浮かぶ人に分かれる位、曖昧な認識になっている人も少なくありません。
まず依頼する内容に対しての証拠があるか、ないかで違いがでてきます。
証拠がある場合は弁護士へ依頼する!!!でいいでしょう。
証拠もなく調査する対象者についての情報や不貞行為などを証明するものがないというような場合は探偵事務所に依頼するのがいいでしょう。
弁護士の基本的な業務内容は証拠をもとに調査対象者に事実確認を行います。そして裁判時に依頼人の弁護を行い、裁判を有利に進めていきます。
探偵の業務範囲は裁判を有利に行うための証拠を入手する事です。
- 探偵に依頼するべきか
- 弁護士に依頼するべきか
悩んだ時は証拠の有無や量で判断する事をお勧めします。
また探偵は張り込み・尾行・聞き込みに関してはプロなので調査対象者に気付かれることなく調査を行います。
逆に弁護士は事務所で調査を行います。裁判という場の法定で力になるのは間違いなく探偵ではありません。
弁護士です。
探偵ができること
探偵が可能な業務については、2007年に探偵業法が制定され、それまで曖昧であった探偵の業務範囲について法律できっちり決まりました。
探偵業法では探偵が行うことができる業務は「聞き込み」「張り込み」「尾行」やこれらに類する行為のみに決められています。
そして聞き込み・張り込み・尾行に関して、様々なことがその他の法律との兼ね合いを元に決められています。
事件や事故など警察が行うべき調査は行うことは出来ません。
例をあげると、聞き込みの際に調査対象者の住んでいるマンションの住人一人一人に聞き込みを行うことは住居不法侵入という犯罪行為にあたり行うことができない場合が多く、個人情報の取扱いにも配慮が必要です。
当然市役所などで入手できるものではありませんし調査対象者が出したゴミなどから得ることも法律に抵触する可能性があり禁止されています。
よって探偵が出来ないのは張り込み・尾行・聞き込み以外ほとんどのことです。
具体的な例をいくつか挙げてみます。
- 調査対象者の犯罪歴を調査すること
- 調査対象者ほ逮捕歴について調査をすること
- 盗聴
- 調査対象者の預金の調査
- クレジットカードの利用履歴の調査
- 借り入れ状況の調査
などが挙げられます。
また依頼者が調査対象者の居場所を調査するように依頼した時の目的がストーカー行為のものなどの場合は依頼を断ります。
調査を行い報告した際に調査対象者が不利益を被ると考えられる場合は探偵社は依頼を受けることをほぼ断ります。
さいごに
探偵は、基本的に張り込み・尾行・聞き込みとそれに類する行為のみ行うことが出来ます。
探偵が行うことが出来る事は警察が行なっていることや弁護士が行なっていることに非常に親密な関係があります。
今回の記事が皆さまの探偵への依頼への目安・使い分けの参考になれば幸いです。
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